「その着せ替え人形は恋をする」聖地巡礼：埼玉・東京・神奈川をつなぐ着せ恋デート

東池袋中央公園

初めてのコスイベントのモデルとされる広場型の公園は、二人の距離が“作品づくり”を通して縮まっていく象徴の場所。背の高いビルに囲まれながらも空が大きく開け、開放感と適度な人の気配が同居するので、緊張がほぐれて自然と会話が続きます。ベンチに座って衣装の細部を確認したり、イベントの合間に飲み物を分け合ったり――そんな小さな共有体験が積み重なると、作品でも描かれた“ものづくりの楽しさ＝相手を知る時間”が現実に立ち上がります。

千葉県立柏の葉高等学校

新菜と海夢が通う高校のモデルとされる校舎は、直線的な外観と大きな開口部が印象的。作中での“日常”の舞台にふさわしく、朝の光が差す登校路や放課後の部室前の空気感が自然と想起されます。二人の関係の原点は、教室という等身大の空間で交わされた何気ない会話や、廊下ですれ違う一瞬の視線。現地では授業や部活動が行われる現役の学校であることを何より尊重し、敷地外から静かに眺めるのが大前提です。通学時間帯を避け、外観がよく見える歩道側から短時間で鑑賞するのがマナー。

秩父神社

アニメ第1期最終話の花火シーンと結びつく神社。重厚な社殿と石畳の参道、境内を抜ける夜風が、二人の胸に残る“あの夏の時間”をやわらかく包みます。夕暮れに灯る提灯や社殿のライトアップは、現実の空間に物語的な陰影を与え、会話少なめでも感情が通じ合う“間”をつくってくれます。花火大会や祭礼時は混雑しますが、人のざわめきや屋台の香りもまた、画面越しに感じた“夏の匂い”を立体化してくれる要素。境内では参拝と写真の順序を守り、周囲へ配慮しながら、鳥居越しに空を大きく入れるとシーンの高揚感が再現しやすいです。

岩槻駅

アニメで五条新菜の家の最寄り駅として登場。新菜が海夢を駅まで送る情景など、登下校のシーンで印象的に描かれています。日常の風景の始点として、作品の世界に入り込めるスポットです。

片瀬東浜海水浴場

試験後に二人が初めて訪れた海のイメージに重なる、湘南らしい穏やかな浜。江の島とシーキャンドルを背景に並んで立つだけで、作中の“背中を押してくれる開放感”が体に流れ込みます。昼は砂浜の白と海の青のコントラストが爽快で、波打ち際に足跡を並べれば、それだけで二人の歩幅が視覚化されます。