「シン・ウルトラマン」聖地巡礼：巨大な影を追う首都圏ロケ地めぐり

東京駅 丸の内口

映画冒頭で「マンモスフラワー」が出現し、ウルトラマンによって駆除される印象的なシーン。赤レンガ造りの丸の内駅舎と広場の風景は、重厚な建築美と共に非日常の災厄が交錯する瞬間を彩っています。観光地としても有名で、ロケ地巡礼の出発点にふさわしいスポット。

上野ペデストリアンデッキ

ゼットンの浮かぶシーンに登場した上野駅前の歩行者デッキ。日常的に人々が行き交う都心の公共空間が、非日常の脅威にさらされるという演出は、観客に強烈な現実感を与えました。訪れると、普段見慣れた都市風景が映画の一部であることに気づき、感慨深さを覚えます。

浅草一文本店

メフィラスとウルトラマン（神永新二）が居酒屋で対話する、映画屈指の名シーンの舞台。日常的な居酒屋の空気の中で異星人と人類代表が語り合う対比は、作品のテーマを象徴する場面でした。観光客でにぎわう浅草にあり、巡礼者は映画の「普段着の異世界感」を肌で感じられます。

東京タワー周辺

ゼットン出現直前の緊迫感あるシーンで背景に映る東京タワー。高度経済成長期からの日本の象徴が、未曾有の危機に直面する舞台装置となる演出は見事です。観光の定番地ですが、映画を思い浮かべながら歩けば違った迫力を感じられるでしょう。

天空橋駅

羽田空港に隣接した駅周辺が、異常現象「パゴス」の漂うシーンの舞台。滑走路を背景にした映像は、現実の都市生活と映画的な脅威が溶け合うような独特の臨場感を生み出していました。ロケ地を訪れれば、空港独特の開放感と緊張感を同時に味わえます。

横須賀海軍施設

偽ウルトラマンが暴れ、街が火の海と化すクライマックス的なシーンの舞台。軍港を背景にした迫力あるカットは、現実の防衛施設というリアルな存在感と映画的な破壊描写が見事に重なっています。周辺は米軍基地の影響もあり、独特の国際色を感じられるエリアです。