人混みを離れて楽しむ仙北の静かな名所旅

抱返り渓谷

抱返り渓谷は、かつて人がすれ違うときに「抱きかかえるようにして通った」ことから名が付いたと伝わる渓谷です。全長10kmに及ぶ渓谷沿いには遊歩道が整備され、名所「神の岩橋」と呼ばれる赤い吊り橋や滝の景観を楽しめます。特に新緑の季節は若葉と渓流が清々しい空気を作り出し、秋には紅葉の名所として多くの観光客を魅了します。四季の移ろいを感じながら散策や写真撮影を楽しめる自然景勝地です。

刺巻湿原

巻湿原は、春のミズバショウの群生地として広く知られています。雪解けの時期に一斉に咲く白い花々はまるで絨毯のように湿原を覆い、訪れる人を幻想的な世界へ誘います。湿原には木道が整備されており、足元を気にせず散策できるため、家族連れや年配の方でも安心です。四季ごとに植物や野鳥の姿も見られ、春だけでなく夏の緑や秋の草花も楽しめます。仙北市の自然の豊かさを体感できる隠れた名所です。

田沢湖

日本で最も深い湖として知られる田沢湖は、水深423mを誇り、透明度の高い瑠璃色の湖面が訪れる人を魅了します。湖には辰子姫伝説が語り継がれ、神秘的な雰囲気が漂います。湖畔には遊覧船やレンタルボートなどのアクティビティがあり、観光客は水上から美しい景観を楽しむことができます。四季折々の自然の表情も魅力で、春の新緑、夏の避暑、秋の紅葉、冬の雪景色と、一年を通じて訪れる価値があります。湖畔ドライブや写真撮影にも最適な東北屈指の観光スポットです。

たつこ像

田沢湖畔に立つ金色の乙女像は「辰子姫伝説」を象徴するモニュメントです。永遠の若さと美を願った辰子が龍となり湖に姿を変えたという物語に基づき、1950年に建立されました。青く輝く湖と黄金の像のコントラストは美しく、観光客が必ず立ち寄るスポットとなっています。湖畔散策や記念撮影の定番であり、季節や時間帯によって表情を変える風景は訪れる人々の心を惹きつけます。田沢湖観光の象徴的存在として欠かせない名所です。

乳頭温泉郷

乳頭温泉郷は、山深いブナ林の中に点在する七つの温泉宿からなる秘湯群です。各宿が独自の源泉を持ち、泉質や効能が異なるため、湯めぐりを楽しむことができます。古民家風の茅葺き宿から近代的な旅館までスタイルもさまざまで、自然と一体になれる露天風呂は格別の癒やしを与えてくれます。四季折々の景色が魅力で、冬は雪見風呂、秋は紅葉、春と夏は新緑に包まれる入浴体験が楽しめます。秘湯ファンや温泉好きにとって聖地とされる場所であり、仙北市を訪れるなら一度は泊まりたい温泉郷です。